様々ながんについて学ぶ(喉頭がん)
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喉頭がん

喉頭がんのほとんどは粘膜に発生する扁平上皮がんで、以前は声門上部に多く見られましたが、最近は声門部のほうが多くなり、欧米の比率に近づいているようです。

発生部位に分けると、舌がん、舌辺縁部で発生しやすく、若年層にもよく見られます。歯肉がん、発生した部位により下顎歯肉がん、硬口蓋がん、顎骨中心性がんなどに分類されます。悪性リンパ腫、悪性黒色腫も見られます。舌がんに比べると高齢者に多いようです。

声門下部がんは日本、欧米ともまれにしか見られないようです。全がんのうち喉頭がんの占める割合は2%ほどで、圧倒的に男性のほうが多いがんですが、最近では女性にも増えてきています。年齢別では60~70歳代に多く見られます。

喉頭がんの発生には、喫煙、飲酒、声の酷使、口腔内の不衛生に起因する慢性炎症や大気汚染などが関係しているといわれています。とくに喫煙は密接に関連しているようで、一日の喫煙本数に年数をかけたブリンクマン指数が高い人ほど発生しやすくなる傾向のようです。実際に喉頭がんになった人の大半が愛煙家であるという報告もあるようです。また肺がん、食道がん、胃がん、およびほかの頭頸部がんとの重複した発生も多く見られます。

喉頭がんの症状

声門部

がんができると、早期に声がかれる。

中咽頭がん

初期の食物を飲み込むときの異和感。しみる感じ。
のどの痛みや飲み込みにくさ、しゃべりにくさなどが少しずつ強くなる。さらに進行すると耐えられない痛み。出血、開口障害、嚥下障害、呼吸困難など。また、もとのがんそのものによる症状がほとんどなく、頸部へ転移したリンパ節の腫れの場合も。

声門上部

喉頭蓋上縁や後面に発生すると、初期からのどの異物感、不快な刺痛感、食物を飲み込むときに痛みを感じる。

声門下部

  • 初期は無症状だが、咳や痰の量が増加する場合がある。
  • がんが大きくなって声門が狭まり、また声帯の運動が悪くなると呼吸が苦しくなり、ゼーゼーといった呼吸音が聞こえてくる。
  • 食物など飲み込むときの違和感が痛みに変わり、耳の痛みがでることもある。
  • 粘膜の表面にがんが露出して潰瘍を作ると、出血し痰に血が混じるようになる。
  • 風邪でもないのにしわがれ声が続く。
  • がんに侵食された組織の壊死が進むと、息を吐いたときに悪臭がする。

喉頭がんの発見方法

脳間接喉頭鏡を利用した検査や、ファイバースコープでの直接喉頭を観察する検査、直接喉頭鏡を利用した手術用顕微鏡による検査などの併用。

断層撮影やCT,MRIでの画像検査。

病変部より直接組織片を擦過、もしくは切り取り、顕微鏡で観察。

喉頭がんの治療法

初期のがんでは放射線だけの治療でも効果が見られる。

一部分に限られて発生している場合は、部分切除により声帯を残すことができる。

進行したがんでは喉頭を全摘出する手術を行う。

化学療法や、免疫療法も行われる。

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